
今や持ってない人はいないと言えるくらい私たちの日常にTシャツは浸透していて、デザインや素材・色のバリエーションも豊富で選ぶ楽しさがありますよね。
着る楽しみだけではなく、今では”作る楽しみ”をTシャツに見出している人も多いようです。
もちろん自宅で作成する事も出来るのですが、ある程度仕上がりの良さを求めたりたくさん作成したい時にはプロに依頼するのがおススメです。
オリジナルグッズを作成するサイトに発注する際、印刷方法がいくつかありますがこれって何が違うの?って思ったことはありませんか?
今回はそんなプリント方法の主流であるインクジェットプリントとシルクスクリーンプリントについて、その違いやメリットデメリットなどをまとめてご紹介したいと思います。
目次
そもそも何が違うの?
プリント方法が違うと価格も変わってきますが、そもそも何が違うのでしょうか。
インクジェットプリントは、家庭用プリンターがインクジェットなのでイメージしやすいかもしれませんが、色を多色使いにしてもそれぞれの版を作る必要が無いため、1枚からの注文にも対応可能になります。
シルクスクリーンについてはどうでしょう。
私は小学生の頃の図工の時間に「版画」のなかの一つとして実際にやってみたことがあるのですが、周りに聞くと”余り体験したことがない”という人が多いようです。
みなさんはいかがですか?(残念ながらTシャツにプリントしたことはありません)
それぞれの特徴と違いを簡単にご紹介します。
シルクスクリーンプリントの特徴
耳慣れない人もいるかもしれませんが、実は意外と目にした事があるのがシルクスクリーンプリントです。
例えばアンディ・ウォーホルやキース・へリング、ヒロ・ヤマガタ、他にマルク・シャガールなどの作品の多くはこのシルクスクリーンの技法で描かれています。
よく作品の隅に11/100などのように数字が書いてあるものはこのシルクスクリーンなどの版画に見られますね。
100枚刷った中の11番目、と言う印です。
とても繊細なタッチと色遣いが印象的なシャガールの絵が版画なの?と思うかもしれません。
シルクスクリーンプリントの特徴として、印刷する色ごとに版(枠)を用意する必要があり、一つ版を作ってしまえば大量に印刷する事も可能と言う事です。
シルクスクリーン刷ってなに?
絵画を制作したり布製品に印刷する時などに幅広く用いられる版画の技法のひとつなのです。
インクジェットプリントを含め印刷する時にはその多くの技法が図案を反転させる必要があるのですが、シルクスクリーンは反転なしで印刷したい対象にインクを落として(染めて)いく事で印刷出来ます。
「紗」と言う生地を知っていますか?夏の着物などにも使われるとても薄い生地なのですが、木やアルミのフレームに紗(=スクリーン)を張ったものを1色につき1版が必要になります。(昔シルクを用いていた事からシルクの名前がついています)
そしてその枠(版)の中で、インクを通す部分と通さない部分を作る事で印刷することが出来るのです。
- 枠に紗(スクリーン)を張った枠を用意する
- 紗の部分に感光乳材を塗る
- 作成してある図案の上に枠を重ねて露光し、版に図案を写す
- 露光が完了したら、紗を水で洗い流して感光乳剤をキレイに落とす
- 再露光でチェック後、布用インクを版の中に落としスキージなどで刷り込む
- 印刷部分に当て布をしてアイロンをかけてインクを定着させて完成
以上がシルクスクリーンプリントの簡単な手順です。
枠や露光などの準備が出来れば自作も可能で、手順はほぼ上の通りです。
シルクスクリーンプリント2色刷り行程動画がありましたのでよかったら見てみてください。
シルクスクリーンプリントのメリット・デメリット
これまでシルクスクリーンプリントについてご紹介してきました。最後にメリットとデメリットについてお話しておきます。
メリット
- 図案に沿った版を作っておけば何枚でも印刷することが出来る
- 版があるので同じデザインを、色違いで印刷する事も可能
- 一定数以上の枚数を印刷する場合には1枚当たりの単価を抑えることが出来る
- 耐久性にも優れている
デメリット
- 色ごとに版を作るので、版の数が増える毎に版代が加算される
- グラデーションなどの微妙な色合いの印刷は苦手
- 印刷する枚数が少ないと割高になってしまう
気になる価格は?
メリット・デメリットで一定数以上の印刷では割安・印刷枚数が少ないと割高とお伝えしましたが、目安はいくらぐらいなのか気になりますよね。
シルクスクリーンプリントは大量注文に向いているので、少なくても30枚以上を注文される方にとってはコストを抑えることが出来ます。
料金は、基本的に「Tシャツ代金+版代(1色につき1版)+プリント代」で、印刷範囲(版の大きさ)によって価格が変わる事がありますが、1版につき3,000円~7,000円ほどかかるのが一般的です。
プリント代についても印刷枚数によって価格が変わりますが、1色につき10枚までだと基本料金の約3,000円程度がかかるので1枚当たりで333円程度になり、30枚以上だと1枚当たりのプリント代は180円~200円程度になります。
1枚のTシャツ代金が500円でも、シルクプリントを指定すると版代が最小サイズでも約3,000円、ここにプリント代がかかるととても高価な一着になってしまいますよね。
ですが、30枚の注文だと最大サイズで7,000円の版代がかかったとしても単価が233円となり、プリント代を加算してもかなり価格を抑えられる事になります。
これが30枚の注文の場合、単純計算ですが500円(Tシャツ代)+233円(1色版代)+200円(プリント代)=933円と、1,000円未満で作成可能になります!
クラスTシャツなどを作ろうとお考えの人におススメなシルクスクリーンプリントですが、オリジナルグッズラボではシルクスクリーンについて詳しく記載されていますのでぜひ参考になさってくださいね。
オリジナルグッズラボでは既存のシルクプリントの他、写真の細かな部分も綺麗にプリントできるシルクデジタルプリントも選択可能です。
その他手描きのラフデザインからのデザインサポートもあるのでデザインに不安な人にも安心ですよ。
インクジェットプリントの特徴
インクジェットプリントの魅力は何と言っても細部まできれいにフルカラー印刷の注文が出来る点です。
また、印刷用の版板が不要なのでその分コストを抑えることが出来ます。
インクをTシャツ地に吹き付けて印刷するタイプなので1枚からオーダーが出来ます。
インクジェットプリントのメリットとデメリット
オリジナルTシャツを作る時の主な印刷方法のひとつであるインクジェットプリントですが、やはりメリットもデメリットもあります。
それぞれを簡単にまとめてみます。
メリット
- 版が不要なので1枚からでも低コストでプリントが可能
- 版を制作する時間がないため、その分納品までの期間が短い
- 使用する色数を気にする必要がなく、フルカラー印刷でも基本的に単価は同じ
- 白打ちすることで、濃い色のTシャツにも鮮明に発色させることが出来る
- デザインデータを拡大・縮小できるので、サイズの違うTシャツにもバランスを崩さず印刷できる
デメリット
- 綿素材(100%を推奨、50%以上)以外の生地には定着しずらいため、ポリエステルやレーヨンの割合が高いものには不向き
- 1枚でも100枚でも印刷コストは同じなので価格も変わらない。(ドンドン割などのサービスで割引あり)
- 色を作ることはできないので金色・銀色・蛍光色などでの印刷は出来ない
- Tシャツ地が濃い色だと表現できない色がある(白打ちすることで解消)
価格について
1枚からオーダーできるサイトがほとんどですが、中には「5枚から」などの条件がある場合がありますので確認が必要です。
先のデメリットのところでお伝えした通りもともと何枚オーダーしても価格は変わりませんが、サイトによってオーダー数に対して割引のサービスを行っている場合があります。
オリジナルグッズラボでは10枚以上のオーダーから5%の割引が適用され、30枚以上、50枚以上…と割引率が上がっていき、最大では50%の割引が適用されるドンドン割があります。
定番Tシャツに片面プリントの場合、Tシャツ代+印刷代のコミコミ価格で1枚のご注文でも2,000円(税込2,200円)~作成可能です。
枚数 | 1枚 | 2枚 | 10枚 | 20枚 | 30枚 | 40枚 | 50枚 | 100枚 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
片面プリント (1枚あたり) |
¥2,200 (税込¥2,420) |
¥1,980 (税込¥2,178) |
¥1,870 (税込¥2,057) |
¥1,760 (税込¥1,936) |
¥1,540 (税込¥1,694) |
¥1,320 (税込¥1,452) |
¥1,210 (税込¥1,331) |
¥1,100 (税込¥1,210) |
両面プリント (1枚あたり) |
¥3,160 (税込¥3,476) |
¥2,844 (税込¥3,128) |
¥2,686 (税込¥2,954) |
¥2,528 (税込¥2,780) |
¥2,212 (税込¥2,433) |
¥1,896 (税込¥2,085) |
¥1,738 (税込¥1,911) |
¥1,580 (税込¥1,738) |
片袖プリント (1枚あたり) |
¥1,840 (税込¥2,024) |
¥1,656 (税込¥1,821) |
¥1,564 (税込¥1,720) |
¥1,472 (税込¥1,619) |
¥1,288 (税込¥1,416) |
¥1,104 (税込¥1,214) |
¥1,012 (税込¥1,113) |
¥920 (税込¥1,012) |
両袖プリント (1枚あたり) |
¥2,440 (税込¥2,684) |
¥2,196 (税込¥2,415) |
¥2,074 (税込¥2,281) |
¥1,952 (税込¥2,147) |
¥1,708 (税込¥1,878) |
¥1,464 (税込¥1,610) |
¥1,342 (税込¥1,476) |
¥1,220 (税込¥1,342) |
割引率 (ドンドン割) |
0% | 10% | 15% | 20% | 30% | 40% | 45% | 50% |
※割引率の異なる商品を組み合わせた場合は、それぞれの商品ごとに割引が適用されます。
30枚以上のオーダーならシルクスクリーンプリントの方がお得、とお伝えしましたが、インクジェットプリントでもドンドン割が適用されることで少し価格を下げることが出来ますね。
ただ、細かい色の表現などにおいてはインクジェットプリントの方が得意と言えますので、作りたいデザインによって印刷方法を選択するのもよいでしょう。
まとめ
今回はオリジナルTシャツを作る時に人気の高い印刷方法2つについてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。
クラスTシャツやイベントスタッフTシャツ、イベントのノベルティなどで多くの枚数をオーダーするような時には単色使い~4色以内ならシルクスクリーンプリントの方が単価を抑えることが出来ます。
フルカラーで鮮明なプリントを希望する場合や、家族単位、プレゼントなどの場合なら1枚から出もオーダーが出来るインクジェットプリントの方がお得になります。
インクジェットプリントでオリジナルTシャツを作成する時も10枚以上の方が割引が適用されるので、サイズやデザインが違っても一定数以上の枚数になればOKなんです!
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